
アメリカから帰国して暫くすると、技師に昇格し晴れて?管理職の一員となりました。世の中ではお祝いの赤飯を炊いたりするらしいですが、 我が家では全くいつも通りで変わりは無く、自身も名刺が変わったくらいで他に変化はありませんでしたので、管理職の価値も感じませんでした。 工場にて主任時の延長線上で技術領域の指導業務を行なっておりましたが、直ぐに本社の経営企画室に課長として赴任することで、大きな変化が 起こりました。 部下はほんの一握りの組織でしたが、初めて部下の人事面での指導評価をしなくてはなりませんでしたので、仕事内容の変更もあり全く異なる 業務に自分自身も頑張らなければいけないと改めて思いました。係長を経験していなかったので、手探りで部下の行動や考え方を確認し課長として 部下の将来に対して有るべき方向へ導くよう努力しておりました。
当時は仕事柄、経営雑誌をよく読んだ時期で、自分の教科書になるべき経営者を探しておりました。成功した経営者は、独自の考えや方法があり、 それを貫く信念が有ったように思います。少しでも近づきたい経営者が2名いました。アップルのスティーブ・ジョブスとGEのジャック・ウェルチ です。しかし、スティーブ・ジョブスは天才過ぎて、真似の出来ることは出来ませんでしたので、ジャック・ウェルチの本を貪り、少しでも自分の 行動に取り入れようと努力しました。
組織業務の基本サイクルは、上位職者が部下に対し、取り組むべき課題の方向性を明確に示すことがスタートとなります。そして部下から施策を 報告させて、実行する内容を決断します。最後に実行した内容を評価し、部下をフォローして次に繋げます。簡単なサイクルを繰り返しを行なうことで、 実績が積み上がっていきますので、部下の獲得した成果も自然に増加して来ます。そうしますと、部下は自信を持って取り組めるようになりますので、 組織としては益々活性化してきます。 この好循環が組織には必要で、上位職者は部下に対する管理力で自分自身を価値を導き出すのだと言うことが分ったような気がしました。 また、部下が上司を評価するマネージ・アップの考え方もありましたので、いつ部下から評価されても良いように、自身を持って行動していた 時期でもありました。管理職投票したら、絶対に1番を取れるようにしたいと思っていましたし、なれるとそう思っておりました。
そして何よりも大事なのは、決めたことをやり遂げることだと思ったことです。やれない理由を考えるのではなく、やれる事を探してやることが 重要で、その様にやっていれば部下はその姿を見ていますので、同じ方向に組織も動くようになってくると思いました。 確かに厳しい時もありますが、全く反対から攻めてみたりする事で思いもかけない結果が出たりしましたので、やり遂げる事の重要性は意義ある ことだと感じていました。
当時の大きなイベントとして、イギリスでの工場立ち上げと東京モーターショウへの出展がありました。企画だけでなく、実行も任されておりました ので、外部との交渉や計画に携わる方々との調整も行いました。イベント推進の中では上層部との調整もやリましたので、イベントを成功させる目標を 達成させるためにチームを管理する事で、自身の管理力を鍛えていただけました。
常にがむしゃらにやっていた時期でしたので、困難な事にも余り気にすることなく、新しい事に取り組める事の喜びで日々を楽しんでおりました。 そんなに真面目にやっていた訳ではありませんが、好奇心が旺盛な自身にとっては充実した期間だったと思います。仕事が楽しいと思うことなど 絶対にないと思っておりましたが、実際に初めて感じた時期でもありました。皆さんは仕事が楽しいなど嘘だと思うと思いますが、人生の中では そんな時期も来ますので、楽しみにして日々の仕事に励んで下さい。皆さんに早くそのタイミングが訪れるのを願っております。


